外国の文化を尊重する

中華料理の調理師を中国から呼び寄せたい、外国人留学生をアルバイトとして採用したいなど外国人を採用する機会も増加していくものを思われます。

そこで問題になるのが文化の違いによるコミュニケーション不足です。それが原因で職場内がギクシャクすることもあります。相手の文化を尊重すると同時に職場のルールなどをしっかり伝えていくことも重要です。

さらにイスラム教では豚は不浄のものとして、戒律により食べることが禁じられています。それなら豚肉を取り除いて食べればいいとお考えの方も多いと思いますが、イスラム教徒の戒律を重んじる心は私たちが想像する以上に厳格なものです。豚肉が入っている料理でも、単に豚肉を取り除けばいいものではなく、豚骨で取った出汁など豚肉を使ったあらゆる食材がアウトになります。特に沖縄は豚肉料理が生活に密着していると言っても過言ではないので、その辺りを理解するのが難しいと思いますが、相手の宗教や文化を尊重することがトラブルを未然に防ぐためにも重要です。

採用の際は、パスポートの上陸許可証印や外国人登録証の在留資格などを確認し、場合によっては新規に就労ビザ取得をすることが欠かせません。それを放置すると採用した会社側も不法就労助長罪などの刑事責任を問われることになりますので、十分にご注意ください。

申請取次行政書士(福岡入国管理局那覇支局承認)の登録を受けており、在留資格申請(ビザ)手続代行も行っておりますので、あわせてご利用ください。

外国人技能実習制度

開発途上国等には、経済発展・産業振興の担い手となる人材の育成を行うために、先進国の進んだ技能・技術・知識(以下「技能等」という。)を修得させようとするニーズがあります。我が国では、このニーズに応えるため、諸外国の青壮年労働者を一定期間産業界に受け入れて、産業上の技能等を修得してもらう「外国人技能実習制度」という仕組みがあります。
 この制度は、技能実習生へ技能等の移転を図り、その国の経済発展を担う人材育成を目的としたもので、我が国の国際協力・国際貢献の重要な一翼を担っています。
「外国人技能実習制度」の利用によって、以下に役立ててもらうことにしています。 
(1)  技能実習生は、修得技能と帰国後の能力発揮により、自身の職業生活の向上や産業・企業の発展に貢献
(2) 技能実習生は、母国において、修得した能力やノウハウを発揮し、品質管理、労働慣行、コスト意識等、事業活動の改善や生産向上に貢献
(3) 我が国の実習実施機関等にとっては、外国企業との関係強化、経営の国際化、社内の活性化、生産に貢献

財団法人国際研修協力機構HPより)

沖縄県内においては、製造業での活用は少ないと思われますが、農業、漁業分野において、この制度の活用が将来的にも見込まれます。

外国人技能実習制度の詳細はこちら(国際研修協力機構 HP)

実習生の受け入れに当たっては入国管理局の許可など様々な手続きが必要になります。また、実習生が来日して2ヶ月間は座学での講習の受講が義務付けられております。

留意点
大半の受け入れ先は外国人技能実習制度の趣旨を理解し、適切な運用を行っていますが、中にはその制度を悪用して単なる労働力かつ最低賃金以下の賃金で雇用しているところもあり、問題となっています。労災にも加入しておらずに、事故後に労基署によって労災認定され、過去に遡って労災の強制適用になったケースもあります。また出入国管理法にも違反することにもなりますので、ご注意ください。
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